耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科について

利根中央病院耳鼻咽喉科には常勤医がいないため、群馬大学と前橋赤十字病院からの派遣医師による外来診療が行われています。
耳・鼻・のどの急性炎症やアレルギー性鼻炎、めまい症など外来治療で対応できる疾患が大部分ですが、重症例については当院の内科・外科の先生方のご協力のもとで入院治療を行うことも稀ではありません。また、突発性難聴、末梢性顔面神経麻痺の患者さんでは、やはり入院の上でステロイドホルモン剤を主体とした治療を行うこともあります。しかし、手術を要するような疾患や悪性腫瘍、当院での治療が困難と判断されるような重症患者さんは、群馬大学病院や前橋赤十字病院への紹介受診をお願いしています。
咽喉頭~鼻腔ファイバースコープ検査や基本的な聴力検査、各種画像診断をはじめ耳鼻咽喉科の一般的な検査や処置は当院でも大部分が可能です。補聴器の適合に関しては、聴力検査を当院で施行したうえで補聴器専門店を紹介させていただいております。
利根沼田地区は耳鼻咽喉科が少ないため、受診時期や曜日によっては外来が非常に混雑してしまうこともあるかと思いますが、なるべくお待たせすることのないようスタッフ一同日々努力しております。ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

診療日について

詳しい診療日は外来診療表をご確認ください。

耳の病気

小学校低学年までのお子さんは、耳と鼻の機能が弱いので、容易に中耳炎に罹ります。お子さんが38℃以上の高熱を出す場合、急性中耳炎が原因のことがあります。小さいお子さんは耳痛の訴えがあいまいで、見過ごされることも多いようです。耳漏ではじめて気づかれた場合、すでに鼓膜には細菌があけた大きな穿孔があります。当院では、高熱が続き、薬で治らない場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診するように薦めています。高熱を伴う急性中耳炎と診断した際は、小さく鼓膜切開をして直ちに排膿します。当科には、耳の穴の小さい子供でも、鼓膜が観察できるように硬性中耳ファイバーを駆使して診療にあたっています。また、鼓膜切開の際は電気の力で麻酔液を鼓膜に送り込むイオントホレーゼを使用して痛みを和らげます。

めまいの病気

めまいの原因は、(1)脳―脳幹小脳の血流障害、(2)内耳の病気、(3)その他の全身疾患が挙げられます。MRIで脳の疾患、聴力検査や聴振検査で内耳の病気を鑑別して治療にあたります。重心動揺計で平衡障害の程度を計測して、治療効果を正しく判定しています。

鼻の病気

花粉症や通年性のアレルギー性鼻炎では、採血で特異的IgE値を測定して治療に役立てています。毎年のスギ花粉症の方には、発症前内服にて症状を緩和するよう、2月からの通院を薦めています。頑固な鼻血には電気凝固治療を行っています。

アレルギー性鼻炎には「舌下免疫療法」

舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。
現在、スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法です。

舌・咽・喉の病気

良性・悪性さまざまな腫瘍が生じます。電子ファイバースコープで詳細に病変を観察し、診断に役立てています。モニターに病変が映るので、患者様にも医師の説明がわかり易いと評判です。

当院での主な日帰り手術

術式 内容・特徴
鼓膜切開術 鼓膜の内側にたまっている液体(滲出液)を吸い出すことで聞こえをよくします。
鼓膜チューブ挿入術 鼓膜切開術と同じ目的で、鼓膜に小さなシリコンやテフロンのチューブを入れる手術です。
気管切開孔閉鎖術 必要がなくなった気管切開孔を閉鎖します。
  • 鼻内異物摘出術、外耳道異物除去術、咽頭異物摘出術も行っております。

担当医

当科は、群馬大学医学部附属病院と前橋赤十字病院より、交代で医師が派遣されています。緊急患者様や重症患者様は速やかに群馬大学を始めとする、大病院に搬送して治療にあたります。

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