2026年04月06日
災害対策委員会
委員長
河内 英行
災害時に対応する医療チームである利根中央病院DMAT隊について、ご紹介していきます。
DMATとは
災害急性期に活動できる機動性を持った専門的なトレーニングを受けた医療チームです。医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)の3職種のチームで構成され、大規模災害や多数傷病者が発生した事故などの現場で活動します。
1995年に発生した阪神・淡路大震災を機に、2005年に日本DMATが発足しました。DMATは、都道府県DMATと日本DMATの分類があり、都道府県DMATは多数傷病者が発生した交通事故などの地域の局地災害に対応し、日本DMATは大地震や台風、新興感染症(新型コロナ等)などの日本全体の広域災害に対応します。
DMAT隊員になるためには、DMAT隊員養成研修を受講する必要があります。当院のDMAT隊員は日本DMAT隊員と都道府県DMAT隊員の両方の資格を取得しています。
DMAT隊員在籍数(2026年3月1日時点)
日本DMAT隊員(群馬DMAT資格も有する)
医師5人、看護師11人、業務調整員7人(うち薬剤師1人、臨床検査技師1人、診療放射線技師1人、事務職員4人)の合計23人在籍しており、全国・局地の災害に対して派遣活動を行っています。
DMAT隊員の業務
普段はそれぞれの職種・職場で医師・薬剤師・看護師・臨床検査技師・診療放射線技師・事務員として業務を行いながら院内災害訓練や関東地域の都道府県合同DMAT訓練、政府主催の大規模DMAT訓練に参加し、災害時の対応について研鑽を行っています。また、日本DMAT隊員は5年に1度資格更新があり、資格更新のため、技能維持研修という最新の災害医療対応を学ぶ研修に必ず参加しています。
ひとたび災害が発生すると被災した都道府県より群馬県へ災害派遣要請が行われ、群馬県から災害派遣依頼が利根中央病院DMATに届きます。派遣依頼をもとに各隊員が出動調整を行い、所属職場の協力も得ながら出動を決定します。出動決定から2025年末の関越道多重事故のような県内局地災害では最短30分程度で出動準備を行い出動します。2024年の能登半島地震のような日本全体の広域災害では24時間以内に出動準備を行い出動します。