総合診療科について
初診外来、総合診療予約外来を担当しています。
平日日中の内科系救急外来を担当し救急車の受入対応を主に行っています。
また、地域の開業医の先生方からの紹介を受ける窓口機能も有しています。
常勤医師不在領域における入院患者対応も総合診療科が中心に担っております。
高齢者に見られるような多専門領域にまたがる疾患の管理だけでなく、生活面や家族背景を考慮した介護福祉と連携した診療を実践しています。
診療日について
詳しい診療日は外来診療表をご確認ください。
2025年度総合診療科実績
概要
総合診療科は開設して12年目を迎えました。加速度的に過疎少子高齢化が進む中山間地域である利根沼田地域において、利根中央病院を中心とした病院総合診療と救急医療、利根中央診療所を中心とした在宅診療と家庭医療、そして保健生活協同組合のネットワークを活かした医療介護福祉が連携した地域づくり、の3つがお互いに連携し地域を支えています。私たち総合診療科は、個々人の興味関心領域に合わせた力点配分を行いながらも、科全体としてこの3領域に関わっていくことを目標としています。
2025年度も前年度に引き続き、内科系救急外来・初診外来(発熱外来含む)・予約外来・病棟管理・訪問診療を総合診療科として担当しました。患者診療と併せて大切な業務の一つとして医師及び医学生教育にも取り組み、初期臨床研修プログラムや総合診療/総合内科専門研修プログラムを運用するとともに、群馬大学医学部医学科の学外選択実習の実習受け入れを積極的に行いました。
2025年度は、長年研修環境整備と研修指導に関わった宇敷医師が出向元の北毛病院に帰任し、交代で北毛病院に出向していた周佐医師が当科に帰任となり、指導医の変更が行われました。指導医が若返った体制でのスタートとなりましたが、今まで積み上げてきた地域や病院における役割を大切に守りつつ、新たな利根中央病院総合診療科の診療や研修を創造していく年度となりました。
2025年度は新たに総合診療専門研修プログラム専攻医として小野優里医師、田中孝典医師を迎え入れるとともに、家庭医療専門研修プログラムを中断していた岩出良介医師が利根中央診療所の所属で家庭医療専門研修を再開しました。また2025年度1年間の予定で埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科から安藤昴司医師、下半期半年間の予定で栃木医療センター内科から片山泰明医師が、外部研修の一環として当科に合流し研修を行いました。新たな専攻医の合流と外部の専門研修プログラムとの交流を通じて、当科の診療内容や専門研修プログラムの改善に繋げることができた1年になりました。
育児休暇は書上奏医師、周佐峻佑医師、岩出良介医師の3名が取得しました。性別に関わらず育児休暇を取得できる職場環境づくりは、ライフワークバランスを保ちながら仕事ができる好事例であり、当科としても大切にしていきたい取り組みです。診療体制が若返り、新たな専攻医や外部研修医を迎えた変化の中でも、メンバー一人一人がやりがいを持って、ライフワークバランスを考えながら働きやすく働くことができる、そんな年度になりました。
診療体制
北毛病院に出向していた周佐医師、北毛病院から交代人事で出向となっていた宇敷医師の帰任に伴い、指導医層の若返りがなされました。総合診療科管理運営体制についても若干の変更を行い、診療科長鈴木医師、診療副科長渡邉医師を含めた指導医5名が、診療科運営を協力しながら行う形としました。日本専門医機構の管理型総合診療専門研修プログラムには、新たに当院初期研修プログラムを卒業した小野医師と、他院初期研修プログラムを卒業した田中医師の2名が合流しました。また、埼玉医科大学総合内科プログラム所属の安藤医師が1年間、栃木医療センター総合診療専門研修プログラム所属の片山医師が10月から半年間、専門研修を当科で行いました。他院での専門研修を行う専攻医を含めて、総勢専攻医11名が年間を通じて専門研修を行う、活気ある年度となりました。
常勤スタッフ
非常勤スタッフ
- 大塚 隆幸(利根中央診療所より予約外来)
- 横山 和久/松田 浩直(伊東市民病院より不定期土曜日初診外来担当)
外来部門
総合診療科では主に予約外来、予約外・初診外来、発熱外来、二次検診・ワクチン外来(月曜日午前及び土曜日午前)を担当しました。COVID-19 pandemic以後、発熱患者の受診動線を分離し発熱外来を設置しており、2025年度も地域における発熱患者の診療を継続しました。
| 予約外来 | 11890名/年 (95.7% 対2024年度) |
| 二次検診・ワクチン外来 | 1178名/年 (120.7% 対2024年度) |
| 予約外・初診外来 | 5922名/年 (94.1% 対2024年度) |
予約外来は主にスタッフ医師で週10単位(1単位=午前ないし午後半日)を開設しました。高血圧、脂質異常症、糖尿病等の一般慢性疾患管理に加え、多疾病罹患(multimorbidity)の多科併診高齢者の外来通院科調整や多剤内服調整も行いました。また、医学的問題だけではなく、精神的・社会的背景への対応も行いました。専攻医による入院担当患者退院後のfollow upや、外来患者の短期経過観察を目的としたfollow up外来も引き続き開設しました。
予約外・初診外来の総受診者数は、地域内連携が強化されつつある中で紹介患者の増加もあり、全体数としては減少しましたが、重症者や入院につながる患者は増加傾向となりました。また、発熱外来受診者数は感染症流行状況により増減を認めましたが、以前に比較し減少傾向となっています。地域の高齢化率の上昇を反映し、個々の症例の重症度は高い傾向となっており、1患者あたりの診療に要する時間が延長する傾向となっています。徒歩受診でも緊急性を有する疾患や重症者が含まれることから、外来混雑時や救急車重複要請時の対応を円滑にするため、発熱患者担当医師を含めて午前中は指導医及び専攻医の3名体制で外来対応を行いました。発熱患者については、看護師による電話問診及びトリアージの後、PPE(Personal Protective Equipment)装着の上、引き続き地域における発熱患者の1次〜2.5次診療を行いました。
さらに2025年度も、2024年度に引き続き、専攻医や研修医、医学生に対する外来教育を積極的に行いました。2次医療圏内で唯一の総合病院機能を有する病院であり、かつ群馬大学医学部の関連病院として多くの専門外来を有する病院であるため、希少疾患や難病患者の状態悪化への対応も求められています。そのため、より幅広い疾患に対する知識と、状態悪化時の適切な対応ができる医師を育てることを目標としています。そして学問としての医学的知識だけではなく、自身が対応する患者一人一人の心理・社会的背景を理解し配慮した医療(BPSモデル:Bio-Psycho-Social model)が提供できるように教育を続けました。
訪問診療に関しては、利根中央診療所を在宅支援診療所とし、渡邉医師、周佐医師、髙橋医師、岩出医師の4名で訪問診療を行いました。
救急部門
2025年度も2024年度に引き続き、平日日勤時間帯及び毎週土曜日午前において、救急搬送及び徒歩来院後院内トリアージで救急対応が必要と判断された内科系救急患者対応を、総合診療科医師を中心にシフト制で行いました。一部曜日の救急診療においては、診療支援として専門各内科常勤医及び総合内科専門研修プログラムの専攻医にも対応を依頼しました。救急外来受診者の総数は、電話トリアージの推進や一次診療医療機関への受診案内等の効果もあり、2024年度よりも減少傾向となりましたが、救急搬入件数及び救急応需率は2024年度に引き続き高率を維持しました。一方で、救急要請件数の増加に伴い、他の患者対応中や高度専門医療を必要とするとの判断から応需不能となった件数は、2024年度より減少し91件となりました。
| 救急外来受診者総数 | 6328名/年 (99.4% 対2024年度) |
| 夜間休日患者数 | 3376名/年 (103.7% 対2024年度) |
| 救急搬入件数 | 3019名/年 (108.3% 対2024年度) 内救急車3005名/年、ヘリコプター 14名/年 CPA 69名 (ROSC 14名、ROSC率 20.3%) |
| 救急応需不能件数 | 91件(不応需率 2.9%) |
2025年度も発熱患者の救急搬送においてはCOVID-19の可能性を考慮し、検査でCOVID-19が否定されない限りは全例PPE着用で発熱診療ブースでの対応を行いましたが、流行状況や診療体制を踏まえ、徐々に発熱診療ブース対応基準の緩和も行いました。高齢化が進む利根沼田地域においては、高齢者救急の増加、CPA症例の増加が顕著となっています。利根沼田医療圏は東京23区と同等の医療圏面積であり、救急車両による搬送時間が長くなる傾向があります。そのため、重症救急対応やCPAのROSC率向上には、病院前救急医療体制の整備と連携が必要です。2024年度と比較し、病院前救急による早期介入効果もあり当院搬送症例の院内ROSC率は改善しましたが、今後も地域内外のEMS/HEMSとの連携が重要であると考えています。この間も、沼田医療圏内で発生した3次救急医療機関での対応が必要と判断された症例に関しては、前橋赤十字病院を基地病院とした群馬ドクターヘリに多大なる協力を得ました。沼田医療圏においてはJターン(基地病院に戻らず近隣医療機関に患者搬送を行う)割合が増加傾向にあり、2025年度は14件の群馬ドクターヘリ症例の直接搬入を受け入れるとともに、搬送対象にならないまでも群馬ドクターヘリ要請されたヘリ連携症例についても複数件応需対応を行いました。
入院部門
2025年度も2024年度と同様に、専門的治療が必要な症例は臓器別専門科が主治医として受け持ち、多疾病罹患症例や疾病以外の社会的背景等が複雑で、専門診療科での対応が困難な症例については当科が入院主治医として受け持つ形を基本としました。より専門性の高い領域を臓器別専門科が主治医として入院対応する一方で、各臓器別専門科の周辺領域疾患に関しては、該当科の状況に応じて当科が主治医として対応し、専門科からのアドバイスを受けながら入院診療を行いました。常勤医師が不在の疾患群に関しても、外来各科専門医と連携して診療を行っており、結果として2025年度の当科担当入院患者の疾患内訳(ICD-10準拠)は多岐に及びました。
入院患者については、2024年度と同様の体制を維持し、渡邉医師、周佐医師、髙橋医師の3名を各チームの指導医とし、診療看護師が指導医の診療補助的立場で病棟診療を中心に関わるチーム診療の骨格を作りました。各指導医のもとに専攻医を1〜2名配置し、さらに各専攻医のもとに研修医、student doctorを配置する屋根瓦式病棟診療チーム体制を取り、病棟管理を行いました。診療看護師が各チームのメンバーの一人として診療に関わることで、入院患者を中心に早期医療対応が可能となるとともに、外来・救急・入院患者診療と多重業務となる医師の業務軽減と医療安全にも寄与したと考えています。
総合診療科が担う業務は入院患者診療に留まらず、外来、救急、在宅診療に及ぶため、感染症流行状況や重症入院患者の増加等の状況に合わせて受け持ち患者の制限を行いました。年度を通じた総担当患者数は2024年度と比較し、やや減少を認めましたが、一方で地域の高齢化が進んでいること等の影響から疾患の複雑化が進み、重症患者を担当する割合は増加傾向となりました。
| 入院患者数 | 952名/年 (94.8% 対2024年度) |
入院患者詳細
カンピロバクター腸炎、サルモネラ腸炎、偽膜性大腸炎、細菌性腸炎、B群/G群連鎖球菌敗血症、MRSA敗血症、レジオネラ肺炎、ツツガムシ病、汎発性帯状疱疹、サイトメガロウイルス性単核球症、食道癌、胃体部癌、上行結腸癌、下行結腸癌、直腸癌、胆嚢癌、声門上癌、肺門部腺癌、乳癌、胆嚢癌、膵尾部癌、尿管癌、転移性肝癌、び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、脳腫瘍、小球性低色素性貧血、吸収不良症候群によるビタミンB12欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、汎血球減少症、播種性血管内凝固、IgA血管炎、血小板減少症、脾梗塞、縦隔リンパ節サルコイドーシス、甲状腺機能低下症、甲状腺クリーゼ、急性甲状腺炎、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性高血糖高浸透圧症候群、低血糖、副腎クリーゼ、肥満低換気症候群、脱水症、低ナトリウム血症、アルコール性ケトアシドーシス、高カリウム血症、低カリウム血症、水中毒、低アルブミン血症、急性アルコール中毒、不安神経症、心因性失神、細菌性髄膜炎、無菌性髄膜炎、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、薬剤性パーキンソン症候群、アカシジア、脊髄小脳変性症、てんかん複雑部分発作、症候性てんかん、睡眠時無呼吸症候群、ギラン・バレー症候群、ミトコンドリア脳筋症、スティフ・マン症候群、低酸素脳症、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、椎骨脳底動脈循環不全、高血圧切迫症、不安定狭心症、急性心筋梗塞、肺血栓塞栓症、感染性心内膜炎、蘇生に成功した心停止、心肺停止、発作性頻脈性心房細動、慢性うっ血性心不全急性増悪、視床出血、心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、塞栓性小脳梗塞、高血圧性脳症、解離性大動脈瘤、胸部大動脈瘤破裂、感染性胸部大動脈瘤、深部静脈血栓症、食道静脈瘤、扁桃炎、インフルエンザ、肺炎球菌性肺炎、MRSA肺炎、マイコプラズマ肺炎、気管支炎、扁桃周囲膿瘍、気管支喘息発作、肺気腫感染増悪、特発性間質性肺炎急性増悪、肺化膿症、膿胸、自然気胸、縦隔気腫、口腔底蜂窩織炎、出血性逆流性食道炎、マロリ・ワイス症候群、出血性胃潰瘍、穿孔性虫垂炎、虚血性大腸炎、麻痺性イレウス、閉塞性イレウス、大腸憩室出血、便秘症、腹腔内膿瘍、アルコール性肝硬変、急性肝不全、肝膿瘍、胆石性急性胆嚢炎、総胆管結石性胆管炎、特発性急性膵炎、アルコール性慢性膵炎急性増悪、下肢蜂窩織炎、頸部リンパ節炎、薬剤過敏性症候群、乾癬性関節炎、多形滲出性紅斑、褥瘡、MRSA膝関節炎、化膿性関節炎、RS3PE症候群、成人発症スチル病、偽痛風、リウマチ性多発筋痛症、仙腸関節炎、化膿性脊椎炎、腰椎椎間板ヘルニア急性増悪、急性腰痛症、急性腎盂腎炎、微小変化型ネフローゼ症候群、慢性腎不全急性増悪、尿管結石、結石性腎盂腎炎、精巣上体炎、外陰部潰瘍、月経困難症、肺胞出血、COVID-19、顔面挫創、慢性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、外傷性気胸、腰椎圧迫骨折、仙骨骨折、アセトアミノフェン中毒、ベンゾジアゼピン中毒、三環系抗うつ薬中毒、抗精神病薬中毒、一酸化炭素中毒、きのこ中毒、蜂アナフィラキシー、低体温、窒息、ピーナッツアレルギー、アナフィラキシーショック
教育
病院総合診療や家庭医療学の面白さを学生や研修医へ実臨床を通じて伝えることは当科の一つの役割と考えています。2025年度も引き続き研修医や専攻医の研修受け入れを行うとともに群馬大学医学部5〜6年生の学外選択実習や病院見学の学生実習受け入れを積極的に行いました。また、診療時間内に学生、研修医向けのカンファレンスやレクチャーを行い、on/off the jobのバランスを取っています。
- 学生実習受入:47名(内群馬大学学外選択実習 26名)
- 初期研修受入:11名
morning lectur
利根中央病院では研修医や専攻医、実習で来訪している医学生を主な対象としたmorning lectureを定期的に行っています。当初は始業前時間を使ってのlectureを行っていましたが、昨今働き方改革が叫ばれるようになり時間内に開催時間を移動しての開催が増えてきています。専門各科の医師からのレクチャーもありますが、臨床研修を始めたばかりの研修医が日常で知っていた方が良い、臓器横断的な知識や社会資源等に関する知識を中心に、総合診療科スタッフ及び専攻医が依頼された内容に対してレクチャーを行っています。
SDH/SDGs教育
2021年度から「SDH/SDGsを学び理解するためのカリキュラム」を策定し運用してきましたが、2024年度からプラネタリーヘルスの概念を追加した新たな「総合診療科でSDH/SDGsとプラネタリーヘルスを学び理解するためのカリキュラム」へ変更しました。
本カリキュラムは、1. 生活環境や労働を背景とした疾患との関係性を理解すること、2. 地域特性に起因する医療システムの課題を理解し解決策を考えること、3. 住民が健康かつ豊かに生活できる持続可能な社会のあり方を考えること、の3点を主要な目的とし、最終的に患者の心理社会的背景を理解した診療を行うことの意義を学び日常診療において実践できることを目標としています。院内における理論学習を総合診療科スタッフが担当し、その後医療圏内の各地域に出向き1週間の宿泊型生活体験研修を行っています。
| 理論学習テーマ | ・「BPS(Bio-Psycho-Social)モデル」渡邉 健太 ・「SDH/SDGs」鈴木 諭 ・「プラネタリー・ヘルス」鈴木 諭 |
| 宿泊型生活体験研修先 | ・川場村冨士山集落、一般社団法人WASAWASA関連施設 ・かたしな高原スキー場関連施設 |
外部講師招聘型教育
院内のスタッフだけではなく、外部講師を招聘した形で、主には医学生及び若手医師教育目的の総合診療/家庭医療領域に関するレクチャーや学習企画を、2025年度も主催ないし共催しました。年1回の企画だけではなく、日常診療の疑問や診療方針の決定に寄与するような教育カンファレンスも開催しています。
院内レクチャー
- 感染症カンファレンス 埼玉医科大学総合医療センター 三村 一行医師
- 胸部画像カンファレンス 立川総合病院 氏田 万寿夫医師
- 心電図レクチャー 前橋赤十字病院 丹下 正一医師
- 救急レクチャー 昭和医科大学 阿部 智一医師 計12回
- 集中治療レクチャー 国保旭中央病院 坂本 壮医師 計4回
学習企画
闘魂外来&闘魂祭 2025年10月18日〜19日
「医療×生成AI」
香田将英医師(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療共育推進オフィス特任准教授)
初期研修医教育
初期研修医教育:担当 飯島 研史(北毛病院)、比嘉 研、宇敷 萌(北毛病院)
初期研修医の集合研修として北毛病院から飯島研史医師に来訪頂き、月に1回の「レジデント・デイ」(学習企画とふりかえり)を継続開催しました。業務保証を行い時間内にレジデント・デイを定期的に行うことで、初期研修医自身が各々の研修内容を自身の成長に落とし込めるような形をとっています。レジデント・デイの学習テーマは、研修医に学んでもらいたい内容を含めて決定し、指導医がファシリテートをする形で行っています。
初期レジデント・デイ学習テーマ一覧
- 第1回:2025年4月「プレゼン」
- 第2回:2025年5月「ショートプレゼン」
- 第3回:2025年6月「キャリア戦略」
- 第4回:2025年7月「ストレスマネジメント」
- 第5回:2025年8月「行動経済学から学ぶ診断エラーと意思決定」
- 第6回:2025年9月「学習効果を高める振り返りの方法」
- 第7回:2025年10月「Modified Mini-CEX」
- 第8回:2025年11月「研修医でも大丈夫!後輩指導のコツ」
- 第9回:2025年12月「タイムマネジメント」
- 第10回:2026年1月「習慣化」
- 第11回:2026年2月「Modified Mini-CEX」
- 第12回:2026年3月「話し合いを促進するファシリテーション」
専攻医教育
担当 群馬家庭医療学センター指導医一同
群馬家庭医療学センター(G-CHAN)の総合診療専門研修プログラムとして、2021年度に引き続き、初期研修医と同様にG-CHAN所属の専攻医を対象とした月に1回の集合教育「G-CHANレジデント・デイ」を継続して開催しました。2025年度は2024年度に引き続きG-CHAN所属の専攻医数が増加していることもあり、レジデント・デイについては各々の「ふりかえり」を小グループに分かれて行う時間を優先的に確保しました。
また、集合型学習企画として例年隣県の栃木県と合同で行なっているポートフォリオ合宿を、LGBTQ+を主テーマに栃木医療センター主管で行いました。
学習企画
群馬家庭医療学センター・栃木医療センター合同ポートフォリオ合宿
2025年2月15日
「性別って2つしかないと思いますか?」
土庫鍼灸治療院 外松 慶土
利根中央病院総合診療科 比嘉 研
その他活動等
学会活動
日本プライマリ・ケア連合学会災害システム委員会副委員長 鈴木 諭
学会演題発表等(演者)
・第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(2025.6.20–22)
シンポジウム30
集約化の先に残る医療を支えるために
―総合診療を理解する救急医と救急診療を行う家庭医からの提言―
鈴木 諭
・第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(2025.6.20–22)
一般演題
医療とアート、その効果と可能性について考える 初期臨床研修におけるアート活動の実践 似顔絵セラピーの患者・医療者への効果と可能性.
小野 優里
・第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(2025.6.20–22)
一般演題
先行する腹痛と四肢関節部の紫斑が特徴的だった成人発症のIgA血管炎の一例.
捧 博人
・第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(2025.6.20–22)
一般演題
医療者を対象とした性的マイノリティ(LGBTQ+)に関する学習会の1年半の活動報告.
比嘉 研
・第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(2025.6.20–22)
一般演題
消化管穿孔を生じたが、慢性臓器障害へのアプローチにより本人の希望する在宅療養を 実現できた1例
森 瑞稀ほか
・第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(2025.6.20–22)
一般演題
一中山間地域における高校生の「性」を取り巻く現状と「性教育」のあり方についての研究
鈴木 諭
・第31回日本病院総合診療医学会学術総会(2025.9.27-28)
一般演題
複数の要因により診断遅延が生じた肝細胞癌破裂による出血性ショックの1例
森 瑞樹
・第31回日本病院総合診療医学会学術総会(2025.9.27-28)
一般演題
両側大腿部痛で発症したツツガムシ病の1例
田中 孝典
・第53回日本救急医学会総会・学術集会(2025.10.28-30)
一般演題
カルテテンプレートの導入が心停止および高エネルギー外傷患者の診療に与える影響
中村 元保、渡邉 健太、捧 博人、森 瑞樹、鈴木 諭
論文・執筆等
- Nakamura M, Suzuki K, Inoue G, Kaki Y, Kato A, Watanabe K, Sasage H, Dohi K, Suzuki S. Isolated Celiac Artery Dissection Detected by Non-contrast CT. Cureus. 2025 Oct 2;17(10)
- Nakamura M, Suzuki K, Yoshida E, Watanabe K, Sasage H, Dohi K, Suzuki S. A Case of Incomplete Heerfordt Syndrome Diagnosed Following Fever Onset. Cureus. 2025 Oct 9;17(10)
- Nakamura M, Suzuki K, Yoshida E, Watanabe K, Sasage H, Takaoka R, Dohi K, Suzuki S. A Case of Pneumocystis Pneumonia Caused by Long-Term Low-Dose Steroid Therapy. Cureus. 2025 Oct 4;17(10)
- 比嘉研. 医療現場から始めるLGBTQ+へのケア いま,医療者にできること(第2回) 医療アクセスの現実 見えない壁を可視化する. Medicina. 2026;63(2):339-342.
講演・学校保健活動等
学校保健活動
| 学校名 | 対象 | 内容 | 演者 |
|---|---|---|---|
| 利根沼田特別支援学校 | 小~高等部対象 | 「メディア教育」 | 森瑞樹 |
| 沼田西中学校 | 中学3年生対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 川場学園 | 9年生対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 古馬牧小学校 | 小学6年生対象 | 「飲酒・喫煙・薬物防止」 | 田中孝典 |
| 尾瀬高校 | 高校1~3年生対象 | 「性教育・命の大切さ」 | 鈴木諭 |
| 沼田北小学校 | 小学6年生対象 | 「がん教育」 | 鈴木諭 |
| 沼田高校定時制 | 全学年対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 利南東小学校 | 小学5~6年生対象 | 「命の大切さ」 | 鈴木諭 |
| 昭和中学校 | 中学1~3年生対象 | 「心について」 | 鈴木諭 |
| 川田小学校 | 小学4~6年生対象 | 「メディア教育」 | 鈴木諭 |
| 薄根中学校 | 小学3年生対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 片品中学校 | 小学3年生対象 | 「がん教育」 | 羽尾貴明 |
| 池田中学校 | 全校生徒対象 | 「飲酒・喫煙・薬物乱用防止」 | 鈴木諭 |
| 池田小学校 | 小学3~6年生対象 | 「メディア教育」 | 鈴木諭 |
| 片品中学校 | 生徒、職員等対象 | 「感染症予防等」 | 鈴木諭 |
| 片品小学校 | 全校生徒対象 | 「メディア教育」 | 鈴木諭 |
| みなかみ中学校 | 全校生徒対象 | 「睡眠の大切さ」 | 鈴木諭 |
| 大河原小学校 | 小学6年生対象 | 「喫煙・薬物乱用防」 | 鈴木諭 |
| 沼田西中学校 | 中学2年生対象 | 「心肺蘇生法講習」 | 鈴木諭 |
| 沼田南中学校 | 中学3年生対象 | 「がん教育」 | 鈴木諭 |
| 薄根小学校 | 小学1~3年生対象 | 「医師への健康疑問を質問」 | 鈴木諭 |
| 昭和村立東小学校 | 小学4~6年生対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 薄根小学校 | 小学4~6年生対象 | 「医師への健康疑問を質問」 | 鈴木諭 |
| 利根沼田特別支援学校 | 高等部対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 沼田南中学校 | 中学3年生対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 沼田西中学校 | 中学2年生対象 | 「がん教育」 | 小野優里 |
| 高山小学校 | 小学6年生対象 | 「がん教育」 | 鈴木諭 |
| 川場学園 | 9年生対象 | 「がん教育」 | 安藤昴司 |
| 沼田北小学校 | 小学6年生対象 | 「飲酒・喫煙・薬物乱用防止」 | 中村大輔 |
| 沼田東小学校 | 小学6年生対象 | 「飲酒・喫煙・薬物乱用防止」 | 鈴木諭 |
| 古馬牧小学校 | 小学5~6年生対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 沼田南中学校 | 中学2年生対象 | 「心肺蘇生法講習」 | 加藤雅也 |
| 沼田東中学校 | 中学3年生対象 | 「性教育」 | 鈴木諭 |
| 沼田高校 | 高校1~2年生対象 | 「心肺蘇生法講習」 | 鈴木諭 |
| 桃野小学校 | 小学6年生対象 | 「飲酒・喫煙・薬物乱用防止」 | 鈴木諭 |